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読書と特撮と子どものことと、愚痴を書いたblogです。
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C.S.ルイス 土屋京子訳 「ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海」
 
改めて…というか、毎回思うんだけど、やっぱりこの作品が一番好きじゃない。
なんというのか、子供たちがナルニアに行く意義がどうしても見いだせない。
「魔術師のおい」は、まぁ、偶然だとしても、「ライオンと魔女(と衣装だんす)」や「カスピアン王子(のつのぶえ)」辺りは、それは勿論、行く意味はあった。

で、この作品はというと…

続く「銀のいす」へのつながりとして、ユースティスがナルニアに行ったことがあるということに意味があるんだけど、それ以外はどうか…と。
ところどころでアスランとのつながりで、ルーシーに役目があると言えなくもないし、<あんぽん足>(のうなしあんよ/Dufflepud)のことも、まぁ、それは重要な役目とも言えるんだけどね。

あとは東への航海という一本の縦軸があるものの、挿入されるストーリー自体にはあまり関連性もなく(島ごとに違うから当然だけど)、どうしても散漫な印象を受けてしまうのが一因だろうと、個人的には考える。


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C.S.ルイス 土屋京子訳 「ナルニア国物語4 カスピアン王子」
 

先日、娘に瀬田版の「ライオンと魔女」を貸した。土屋版とどちらにしようかと悩んだ結果、瀬田版を渡したんだけど、やっぱりこの新訳は大人向けなんじゃないかと、その時強く思った。
例えば冒頭の部分を並べてみると…
むかし、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーというきょうだいがいた。四人がどんなにすばらしい冒険をしたかは、『ライオンと魔女と衣装だんす』という本に書いてある。子どもたちは魔法の衣装だんすの扉を開け、わたしたちの世界とはまったく異なる世界に足を踏み入れた。その異世界で、四人の子どもたちは王や女王となり、長い歳月にわたってナルニアという国を治めた。
土屋京子 訳

むかし、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの四人の子どもたちが、ふしぎな冒険をしたお話は、『ライオンと魔女』という本に書かれています。四人が、ふしぎな衣装だんすの戸をあけて、なかにはいると、このわたしたちの世界とまるでちがった世界にはいっていって、そのナルニアという国で、長いあいだ王、女王になった話です。
瀬田貞二 訳

手元に原書がないので、Google先生!
Once there were four children whose names were Peter, Susan, Edmund and Lucy, and it has been told in another book called The Lion, the Witch and the Wardrobe how they had a remarkable adventure. They had opened the door of a magic wardrobe and found themselves in a quite different world from ours, and in that different world they had become Kings and Queens in a country called Narnia.
C. S. LEWIS "Prince Caspian"

まぁ、語尾の使い方や語句の選択の仕方で受ける印象は確かに違う。
ただ全体的に柔らかい印象を受けるのは、瀬田版なのかと思ったのは確か。

あとは登場人物の名前だよね。
遡れば「魔術師のおい」に登場するStrawberryという馬の名前。瀬田版では「イチゴ」で土屋版では「ストロベリー」とそのまま。
これくらいはそれほど…だけど。
その後、Strawberryがアスランから新しい名を与えられるのだが、それがFledge。
「天かける馬の父」ということで「天馬」とした瀬田版と、「すべての天馬の父となれ」で「フレッジ」とした土屋版では、確かに土屋版に軍配が上がる(久しぶりに瀬田版を読み返してずっこけたが…)。

で、この「カスピアン王子」に登場するTrufflehunter。
瀬田版では「松露とり」と訳されている(Truffle=西洋松露か)。
これを土屋版では「トリュフハンター」として註で「トリュフを探す者」と説明をしている。
どっちがいいのか、という話だと、個人的には「松露とり」かな?って思う。
こういう単語の組み合わせで出来た名前って、ネイティブの人たちにはどう映るんだろう?
「山田」と聞いて、毎回のように「山と田んぼ」と想像する人がいないように、TrufflehunterでTruffleをhuntする人とは思わないってことかな?

とはいえなんでもかんでも固有名詞がカタカナ化してるワケでもなくて、地名の一部やもの言うどうぶつの名前なんかが日本語になってる。どういう基準なのか不思議だったりするんだけど…

つまりはそういう違和感を覚えながら読んでいたということ。

改めて、比較しながら読んでるんだけど、何を訳すのか訳さないのか、どう訳すのかというのは面白いね。
新しく訳すにあたって、前の訳を意識しないワケはないと思うんだけど、同じにするにしても別のものにするにしても凄く難しい判断なんだなって思う。


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江戸川乱歩 明智小五郎事件簿III「蜘蛛男」

JUGEMテーマ:読書


Amazonとの連携がイマイチ上手くいかないぞ…どうしたJUGEM?
東京のY町に開店した小さな美術商「稲垣商店」へ事務員としてやってきた里見芳枝は、店長の稲垣平造と出かけたきり、行方不明となる。稲垣の正体は、「青ひげ」になぞらえられる殺人鬼「蜘蛛男」だったのだ。やがて、芳枝は石膏像に塗り込められたバラバラ死体となって発見されたうえ、芳枝の姉である絹枝も殺害されて水族館の水槽に浮かべられてしまう。この事件を調べていた私立探偵の畔柳(くろやなぎ)博士と助手の野崎青年は、「蜘蛛男」が芳枝に似た女性ばかりを狙って殺人を行っていると考え、警視庁の波越警部とともに捜査へ乗り出す。
蜘蛛男 - Wikipedia

単純な印象でいえば、「一寸法師」をさらにエンタメ的方向へ再構築したような、そういう感想。
パーツとしては真犯人の正体の隠し方、家と隠し通路の種明かしとか、類似点はいくつか挙げられると思うんだけど。

最初の里見姉妹の事件と、それ以降の事件との印象がやや乖離しているというか。これまでの周到なやり方とは、どこか違うような、そういう印象がある。

全体としては面白いし、映像的にもきっと映えるんだろうなとは思う。

実は明智登場以降は少しテンションが落ちるように思うのは気のせいだろうか?


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大戦隊ゴーグルV 第29話、第30話
ふとyoutubeで見てて、どうもこの2話は見逃してたようで、blogになかったので、改めて書いてみる。

第29話「眠りの街の恐怖」
ネムリクロンで人を眠らせるハエモズーにブレスレットを破壊される黒田。


いきなり「メロンだわ」で始まるのどかなオープニング。
大戦隊ゴーグルV 第29話
大戦隊ゴーグルV 第29話
大戦隊ゴーグルV 第29話

メロンにかぶりつく描写に一体なんの意味があったのか判らないが、こういうかつての日常を描いたシーンというのは興味深い。
街の風景もそう。
大戦隊ゴーグルV 第29話
大戦隊ゴーグルV 第29話

戦隊シリーズに限らず、どうも特撮モノは時代が新しくなるにつれて、日常との乖離が激しくなっていき、それこそ一般人と関わるシーンが少なくなっていっているように思う。
次の第30話のように、一般人の、それも子供がストーリーに関わることもほとんどない。

さて、ハエモズーによって東京郊外にあるという旭山市の人々が眠らされ、銀行などが襲撃される事件が発生。
ここらあたりは確かに「眠りの街の恐怖」と言える導入部だが、実は「眠りの街」はここまで。
今回はとにかく黒田官平!
なのでとにかくスピーディーな展開。

続きを読む >>
明智小五郎事件簿II「何者」
「私」は、友人・甲田伸太郎と、2人の友人である結城弘一の鎌倉の家で学生生活最後の夏休みを満喫していた。ある日の夜、弘一が父親の書斎で狙撃され足に重傷を負った。どうやら強盗が書斎の窓から侵入して物色しているところに弘一が入り、彼が足を撃たれた直後に甲田が書斎前を通りかかって殺人には至らなかった。だがピストル強盗は、机の現金よりも価値のない金色に光るものばかり盗んでいった。弘一は持ち前の探偵趣味を生かし、入院先のベッドで「私」や波多野警部などから巧みに情報を得ながら、事件を解決へと導いていく。その推理は何処にも瑕疵のないものと思われたのだが、謎の男・赤井さんによってその推理は覆されるのだった…。
何者 - Wikipedia

この作品は、この「明智小五郎事件簿」というシリーズに収録されている時点で、オチは予測できてしまうのがちょっと残念かも。

地図も含めて、かっちりと構成されてる印象だ。
ただ地図が判りにくかった。建物と池との位置関係から、どうもものを投げ入れたというのがイメージしにくく、途中で地図のイメージは頭から破棄してしまった。足跡の部分なんかは、確かに重要な要素の一つだけど。

冒頭から繰り返される明智小五郎批判に対するように、最後の最後で正体を明かす明智は、まぁ、他の作品でも感じるような対抗心みたいなものが見える。
しかし一方で、池に入ってまで証拠を探したりするシーンには、いささか違和感を覚えた。どちらかというと安楽椅子探偵なイメージだったけど、それは表に出てこなかっただけだろうか。

「私」という語り手のリレーについて、法月綸太郎が解説で触れていた。
この物語を書いた「私」と、その私に事件の顛末を語った「私」の二人が登場する。
後者の「私」は途中でその名前が「松村」だと明かされるのだが、解説で書かれているように、別の物語とのつながりを示す(別人だろうがといいつつ)…というのは、個人的にはややこじつけかな?と思う。蕗屋や小林という苗字も案外使いまわしてるし、そこは気にしすぎじゃないかと。解釈のひとつとしては面白いけど、書き手の「私」は物語の導入部としての役割しかないだろうし。


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