というのは大袈裟だけど…
元々は文系の大学で、なんとか入社した会社では職人さん的な職種だった。
そこには4年近く勤めて部署の仕事はほとんどマスターし、それなりに貢献しているつもりだった。
その反面、閉塞感みたいなものを感じており、意を決して退職をした。
今になって思えば、若気の至りという気もしないでもないが、そのときはそれなりに真剣だった(と思いたい)。
半年くらいフラフラしつつ、なんとかもぐりこんだのが所謂IT業界。
サーバ関連のお仕事をしながら、いつのまにか開発まで関わるようになった。
元々SEやPGになりたくて勉強をしてきたワケでもないので、正直、現場の人たちとの意識の違いみたいなものはどこかに感じつつ、それでもなんとかやってきた。
でも、こういう職種ってさ、所謂「元請」みたいなカンジの大手に入るか、小さくても自分自身でサービスを提供できるような会社でないと、まともにやっていけないんだなって、判った。
サーバ職も含めてだけど、SE/PGみたいなのって、結局人材派遣みたいなポジションで、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、間にいくつもの会社を通して、どこの会社のために仕事をしてるんだかよく判らない状況で仕事をし続けるワケで…
自分たちでサービスを提供したり、仕事を生み出すことが出来ないから、そうして外部に依存して仕事をするしかない状況では、昨今の不況のように、いざ外部に仕事がなくなると、どうしようもなくなってしまう。
また人を外に出すことを仕事としていることによって、外に出てる人には経験が蓄積していくが、会社の内部にはそうしたものが蓄積されていかない。
どれだけ社外で仕事をしても、会社にノウハウが蓄積されていかなければ、やっぱり会社としての体力はついていかない。
しかも人の出入りの激しい業界だけに、余計に。
昨今の不況の中、上手いことWEBの仕事にシフトできた僕は、なんとか会社で地位を保つことが出来た。
しかし、そうではないメンバーは次々に自宅待機となっていき、幽霊社員のような状態に。
外部に仕事がないために、給与不払いなどが横行するようになってきて、それなりに仕事のあったWEBチームにまで給与不払いなどが横行するようになり、次々と退職者が出てくるようになった。
正直、タイミングを逸しているような気がしたが、まぁ、潮時でしょうと。
そして転職活動を始めた頃、ある人と話をする機会があった。
その人は事務所内のIT化について、ひどく悩んでおり、アドバイスを欲しがっていた。
そこでなんとなく「あぁ、これまでIT業で当たり前だと思ってたことが、実際は当たり前ではないんだな」って、思うようになった。
PCが普及し、企業のIT化が進んだといっても、それはごく一部のことでしかないんだってこと。
そうなると、道はいくつかに絞られる。
コンサルタント的に、企業のIT化を進めるような職種か。
それとも、別の職種で入社した企業で、これまでのスキルを活かしていくのか。
ってことで、後者を選択して、事務職に就いたワケです。
いや、
鶏口となるも、牛後となるなかれ
というワケでもないんだけど。
まぁ、キーボードショートカットやEXCELの使い方で感動されるのは、正直驚く。
PCもほとんど導入されたままの状態に近いってのも、ちょっと驚く。
あぁ、Outlook Expressなんて、何年ぶりに使うだろう?とか、ブラウザも変えたいけどなぁ、なんて思ったりもするけど、まだ言わない。