TBSテレビ:橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』
先週(2015/2/16)と今週(2015/2/23)の渡って放送された「渡る世間は鬼ばかり」。
まぁ、なんつーか、相変わらずの作品だった。
相手に反論する隙を与えないように畳み掛けるように喋り倒したかと思えば、嫌味や皮肉を通り越してただの悪口というレベルの批判合戦とか。
これを見て突っ込みを入れられるってことで、なんか自分自身が随分マトモな神経の持ち主なのではないかと思ったり。
思えば第1シリーズも、ラーメン屋幸楽の遺産相続問題だった。
あの騒動も随分長いこと引っ張ってたけど、そんなことほとんど話題にならなかったな。
幸楽といえば、長女の愛(吉村涼)の変貌振りだろうか。
勿論
Wikipediaにも書かれていたが、今作でいきなり変貌したワケではないんだが、流石に二年ぶりのドラマなんで「どうした?」と思ってしまった。
まるで赤木春恵の抜けた穴を埋めるかのように、嫌味や不平不満のオンパレード。
夫に工場を持たせたいのは判るが、「幸楽の跡取り」を否定するのは、いかがなものかね。
彼女に限らず、否定したいものは徹底的に、なのがかえって清々しい。
主婦として家にいることはまるで牢獄かなにかのように喩えられるし、幸楽やおかくらで料理の仕事をすることをやたらとレベルの低いことであるかのように言い立てる。
そういえば野田家はなんだかよく判らない事態になってるなぁ。
…とここで新たに金子貴俊が家庭教師役で登場に驚いた。
今更ながら新キャラ投入とか来年あたりまたスペシャルドラマ化ですか?
今回は遺産相続云々よりも、長子(藤田朋子)に完全に振り回されただけの4時間だった。
おかくらを売ることは姉妹の総意というカンジだったが、どう見ても独断。
彼女なりに子供の将来を考えてということだったが、それ以前に従業員と客のことを考えようぜって。いきなり「明日店を閉める」ってどう考えてもおかしい。
「みんなで決めたこと」と繰り返すが、四人の姉は相続放棄を前提に話を進めてたのにな。
最終的にはみな落ち着くべきところに落ち着いて、めでたしめでたし…というワケにはいかないだろうが、それはまた次回のスペシャルドラマで…って、あるのか、本当に?
合計で約4時間とはいえ、あれもこれも網羅するのは無理…だというのは判っているが、やはり野々下加津(宇野なおみ)など過去に随分貢献した人も全く触れられないのは残念かな?