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評価:
八手三郎
東映ビデオ
¥ 8,362
(2007-01-21)
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第49話「将軍!最後の挑戦」
いよいよクライマックス。
前回でマズルカの自爆によって未来科学研究所は爆破されてしまった。
祝杯をあげるデスマルク大元帥だったが…
まぁ、全員無事。
ついでにデスギラー将軍も無事。
ここでデスギラーを助けようと提案するゴーグルレッド/赤間の一言が印象的だ。
「俺たちも生きてる歓びを味わったばかりじゃないか!数え切れない命を奪った男だからこそ、命の尊さを教えてやりたい」
しかし、ラストはクマコングに乗るデスギラーとゴーグルロボとの戦いに。
「デスギラー!お前は最後まで命の尊さが判らなかったようだな」というゴーグルレッドの言葉に象徴されるように、命の尊さよりも武人としての誇りが大切だったようだ。
やっぱりこういう敵ってかっこいいよね(兜とメイクは微妙だけど)。
どんなに強くても、どんなにピンチになろうとも、最後はいつもの必殺技であっさりと…
「無念!」という最後の叫び声がちょっと悲しい。
第50話「進め!輝く未来へ」
ついにデスマルク大元帥の出陣…というか、最終回だからな、出撃してもらわないとな。
やはり最終回らしく、壮絶な戦いが続く。
デストピアでの戦いは「ここは俺が!」の定番展開が燃える。
しかし折角総統タブーの正体を明らかにするところまでいくのだが、いつもの場所での乱闘に。
それにしてもデスマルク大元帥は強い!
剣をくるくる回すだけで次々に技が発動し、そこらじゅうが爆発する。
しかし、そこは古い特撮だ。
どんなにピンチでも必殺技で瞬殺だ。
しかもデスマルク大元帥には直接当たらず、剣を折っただけなのに落下して爆死。
うーむ…
そしてラストは巨大化した総統タブーとの一騎打ち。
なかなかしぶといが、最後はあっさりね。
最後の本郷博士の「二度と科学を悪用することがないように、君たちが21世紀を迎える頃には素晴らしい未来科学の世界を造り上げようじゃないか」というセリフと、ゴーグルVとコンボイたちの握手が、この番組の象徴かね。
21世紀…未来を担うのは君たち子供なんだと、そう言いたかったのかな?
なんかオーソドックスなレッド、やたらと激しいアクションのブラックもいいが、最後まで地味だったブルー、ひたすらコミカルだったイエローに、コスプレ以外に思い出すことのないピンク…という回想シーンも面白いね。
「ゴーグルV」という番組って、僕の中ではほとんどストーリーは印象に残ってなくて、ワリと新鮮だった。
勿論、それぞれのキャラクターはよく覚えてるけど、どんなんだったか全然覚えてないんだよな。
このあとの「ダイナマン」であればダークナイトとかジャシンカ帝国の内乱のようなストーリー展開とか、結構印象深い。
しかし「ゴーグルV」のポイントってどこだろう?ってなると、ちょっとなぁ。
イメージ的には「バトルフィーバーJ」で再スタート(?)したスーパー戦隊シリーズが、「デンジマン」で基礎固めをして、「サンバルカン」でちょっと冒険してみて…で、「ゴーグルV」で原典回帰というか、もう一度フォーマットの確認をしているような、そんなイメージなワケです。
なので無理せず、無難にいってるような印象だった。
改めて見てみると、ゴーグルピンク/桃園ミキも、全然目立ってない。
勿論メインの回があって、コスプレ満載だったりするんだが、それ以外はまぁ地味。
好みの顔じゃないってこともあるんだろうが、戦隊ヒロインのアイドル化の嚆矢だというが、あまり実感はないな。
個人的には描かれる世界が、狭くなってきているのが気になったな。
ゴーグルVとコンボイ周辺がメインで、どこかで出会った見知らぬ少年とかがメインとなるワケでもないから、デスダークによって世界が危機に瀕しているという雰囲気じゃない。
さて、次はなにを見ようかな?