|
評価:
---
メディアファクトリー
¥ 179,800
(2009-03-25)
|
第25話「翔べよ不死蝶」
プリンス・ゴーショがユーリ・アーウィンの影に怯え、乱心の上死んだ。
ユーリはロングー星へ攻め入るチャンスだと考えるが、慎重を期すシュテッケンとコンドールはゴーショシティ警備を固める。
いつのまにか、キャシーは烈風隊の溶け込んでいる。
とうとう黒幕が表舞台へ、というモブキャラのつぶやき通り、新キャラ登場。
エリカ・テーナという女帝だ。
エカテリーナってこと?
彼女は少年マロウを新しいプリンス・ゴーショとし、ゴーショ家、新しい太陽系の統一を目指す。
そしてそのプリンス・ゴーショは高らかに「バクーフ討伐」を宣言する。
ポジションとしては明治天皇かね?
ここでエリカ・テーナによって、ライラの過去が明らかにされる。
彼女の背中の不死蝶の印は、ゴーショ家の名流カズン家の証。
つまりユーリ・アーウィンは彼女の兄である。
エリカ・テーナの妹がユーリとライラの母親である。
幼いユーリはノエル・ノーチェに預けられ、続いて生まれたライラはノエル・ノーチェの息子に預けられた。
ゴワハンド星のイーゴが新型ロボ輸送隊を襲撃。
烈風隊の主力を集中させ、ユーリを襲うという目論みだが、結局失敗。
未だ戦力はバクーフが上。
ユーリはいっきにロングー星へ攻め上るつもりだ。
第26話「燃えろ剣」
ここでビリーが失明してしまうんだが、ストーリーの大きな流れの中ではあまり重要とは思えない。
もめごとを起こすビリーとシュテッケンを諌めるコンドールがカッコイイ。
「士郎、こんな状態になってもお前は、生まれつきの天才だ。だがな天才を鼻にかけるな。そういう若さのツッパリは、俺はきれぇだ」
「口答えは許さん!」
「お前は気性が荒くていけねぇ。総勢300人の命をまとめるのは規律だけじゃねぇ。烈の精神にも油はいる。オーバーヒートでバラバラじゃ元も子もねぇさ。お前が一番よくわかってることじゃねぇか」
そしてゴワハンド、ロングー、トルサの軍勢がミフーシ星の西にあるトーバ星に集結。
バクーフはミフーシ星へ集結。
ってことは鳥羽・伏見の戦いか。
一方で、オズマはオフス星にて外宇宙のガルバロと会見。
ここで外宇宙が太陽系に接近する理由が明かされる。
「新しく発見したマーケットだ」
ギャラクシー法という法律があり、商取引以外の戦闘はまずしないらしい。
戦いを早く終らせるために、オズマは銀河烈風と手を結ぶことを決意するが…
しかし、鳥羽・伏見の戦いってことは、その前に近江屋事件だよな。
ワクワクするところで「つづく」だってさ。
ここで600年前の曲「星影のララバイ」についてビリーが言及するシーンがある。
第27話「オズマ暗殺」
身も蓋もないサブタイトル。
まさに
近江屋事件か。
お互いを評価しながらも、交わることのない烈風隊とオズマ(とナーカ)。
銀河烈風がバクーフから離れ、新しい時代を切り拓いていく独自の道を進むよう説得しようとするオズマに、シュテッケンは
「この話、聞かなかったことにしよう。それがお互いのためだ」
と一顧だにしない。
「もはやバクーフに、この太陽系を背負っていくだけの力のないことは、誰の目にもはっきりしちょる」
と言うオズマだったが、シュテッケンらはバクーフの行く末に興味がないことに気付いてしまう。
彼の
「欲得が関係ないだけに政治には向かん」
とは至言だ。
一方でシュテッケンはオズマに
「先が見えすぎると足元が見えなくなるぞ」
と言い放ち、イーゴもケイ・マローンにオズマらの行動に対して
「あまり時代の先ばかり考えても、現実から浮き上がってはなんにもならん」
と考えている。
エリカ・テーナの部下であるワトキンス(誰よ?)によってジル・クロードがオズマとナーカ暗殺に動く。
さらにケイ・マローンは秘密工場を探り出し、ブライダー輸送隊襲撃に出る。
二面作戦だと考える烈風隊だが、実際には別々の作戦に過ぎなかったというオチ。
どうやらブライダーは無事だったようだが、結局、オズマとナーカは暗殺されてしまう。
シュテッケンは
「惜しい男だ、オズマ。あんたは時の流れに殺された」
と一言。
ナーカのことも忘れないで欲しい。
バトルスーツが新調されたためか、バクシンガーの合体バンクも新調されてる。
第28話「決戦(I)」
いよいよ
鳥羽・伏見の戦いが始まるのか。
ユーリはトーバ・ミフーシ隕石海が最初の主戦場と見ている。
まずは4機のコントロール衛星の破壊が最初の目標だ。
バクーフ軍は第3、第4艦隊を主戦場に置き、ユーリがキョーラーク星の主戦力を連れて前線に入る。そして背後となるキョーラーク星には第2艦隊を置く。
勢力的にはバクーフ側が有利。
しかし新惑星系のもつ4機のコントロール衛星のため、劣勢になるバクーフ軍。
スリーJは、その劣勢を覆す秘密兵器アルバトロスをメリーカから購入。
烈風隊はそれを使って戦況を覆す。
ケイ・マローンの「あいつらは戦争を知らんのか!」という驚きとともに、快進撃を続ける銀河烈風のバクシンガー。
さすがに主役メカだけあって、圧倒的な強さ。
さて戦いは正念場という予告。
バクーフ重臣カルツは勝海舟のようだ。イーゴ(西郷隆盛)となにやら怪しいとなると、
江戸開城の準備だな。
第29話「決戦(II)」
さてここでイーゴが動き出す。エリカ・テーナの命令で、バクーフ重臣カルツ・ステーキン(勝海舟)に会いに行く。
イーゴとカルツの密談は、何故かマルレーン造船の社長宅。当然その密談の目的はソニア・マルレーンの耳に入る。
さらにスリーJも現れ、その密談の内容を銀河烈風に知らせるべく、惑星間通信を行うが…
トラーク・トーミ率いるバクーフ軍の第2艦隊が裏切り。
形勢は一気に新惑星連合に傾く。
トラーク・トーミなる人物はオリジナルなのかな?
とりあえずモデルは誰という記述は見つからなかった。
ここは本当にバクシンガーが強ければ強いほど、悲しくなる展開で…
第30話「決戦(III)」
さて、後方の第2艦隊の裏切りにあい劣勢となるバクーフ軍。
銀河烈風は砦を放棄し、ユーリを支援するためミフーシ隕石海へ。
しかし、空しい戦いが続くな。
ゴーショ家により新太陽系連合軍参謀を任じられたイーゴ・モッコスは、ユーリに降伏を勧める通信を寄越す。
イーゴ曰く、バクーフ重臣たちは既に降伏案を決議していると。さらにゴーショ家はアーウィン家に対して太陽系総将軍職を返還要求を出している。これで事実上ユーリは総将軍職を解任されたことになる。
このままでは終われないユーリは、再起を期して一時撤退を決意。
銀河烈風もそれに従うことを決め、ユーリらは撤退ルートをカイサ星へ向ける。
つまり鳥羽・伏見の戦いで大坂城を脱して江戸に向かう慶喜たち…というところか。
銀河烈風への復讐に固執するケイ・マローン。
一方で銀河烈風は裏切り者のトラーク・トーミを討ち、ユーリと合流する。
正直、この銀河烈風による復讐劇はどう捉えたらいいのか判らん。こちらが正当化されて、ケイ・マローンが低く描かれているってのはどうもな。勿論、ケイ・マローンはテロリストのように描写されてきたワケだし、言ってみれば主人公に対立する立場を貫いてきたワケで、今更いい奴に描けとは言わないが(そもそも懐かしアニメだしな)、ちょっと違和感を覚えるな。
まぁ、ユーリら旧バクーフ軍は既に時代遅れだ。かといって新太陽系連合軍に大義があるのかと言われると「なんだかなぁ」ってカンジだからな。
幕末もののアレンジだから正義よりも、時代を描こうってことになるんだろうけどさ。
カイサ星ナルメモで危ういところをノーザン提督に救われたスリーJ。
その提督の計らいで無事にユーリたちがカイサ星を通過するところでおしまい。
まぁ、シュテッケンのロマンスは…
次回はまたややこしいことになってそうだ。