2009年中には配信されていたのだが、ようやく時間がとれました。
オープニングの映像は、予想通りオリジナルの上下をぶった切っただけという代物。
そして再生時間が約24分…
まさかいつもと同じ時間構成!?
ストーリーは第10話「炎地獄にへび女の涙を見た」と第11話「モンスター教授のウルトラ毒殺」の間だと考えていいと思う。
第11話で無線機と間宮が登場するからね。
不穏なBGMで始まる。
暗闇の天井や壁をはいまわるスパイダーマン。
どうやら逃げ場はない…
建物が揺れ始め、謎の声が響く。
「まんまと罠にはまったな、スパイダーマン」
あぁー!と転落する。
まぁ、夢なのだが…
そして拓也の耳に新子の悲鳴が響く。
不気味な影に囲まれ、悲鳴を上げる新子。
拓次も一緒だ。
不気味な影は新子らに近づくワケでもなく…
悲鳴を聞いた拓也が駆けつけると、その影は一斉に退却。
拓也はその影を追って走り出す。
影の正体は勿論ニンダーだ。
スパイダーマンに変身して追うも、逃げられてしまう。
そしてそれを見ていた男…
「スパイダーマン。まさしくスパイダーマン」
拓也が帰宅すると、電話が鳴る。
「山城拓也くんだね」
「はいそうです、あなたは?」
「君の恋人とご兄弟はお預かりした」
「なに?」
「私はホテル浦島の813号室で君をお待ちしてる」
それだけ言って電話は切れた。
罠であると思いつつ、拓也はホテルに向かう。
なぜか変身して…
呼び出されたのは拓也だが…
そうそう、オープニングのクレジットに、撮影協力として「株式会社東京ホテル浦島」と出てたな。
壁を伝い、窓から部屋に侵入するスパイダーマン。
しかし窓が塞がれ、スパイダーマンは捕らわれてしまう。
ドアが開き、男が現れた。
そう、第11話で何の説明もなしに回想シーンとして挿入された場面だ。
テレビ版では当然の如く左右がぶった切られている。
第11話より
先ほどのニンダーとの戦いを見ていた男だ。
「お待ちしていたスパイダーマン。私の名は間宮重三。インターポール秘密情報部の者だ」
インターポール秘密情報部とは鉄十字団と戦う秘密機関だという間宮に、スパイダーマンが厳しい口調で言う。
「妹や弟を誘拐しておきながら、何がインターポールだ!」
スパイダーマンの正体が山城拓也であることがバレてもいいんだね。
…ひとみのことは?
しかし誘拐したのではなく…
「ただホテルのプールに遊びに来てもらっただけだ」
テレビのスイッチを入れると、プールで戯れる三人の姿が映し出される。
「なんのおもてなしも出来ないが、十分に遊んでいって下さい。 インターポール間宮」
見ず知らずの人物の招待でも心置きなく遊ぶひとみ。
「気になるじゃない」と言いつつも遊んでる新子もどうかと。
未だ拓次のセリフがないのが気になるな。
ここでその後のシーンがいくつか撮影されたんだな、きっと。
間宮はスパイダーマンの正体を知るために、鉄十字団に新子らを襲わせるよう情報を流したという。
「私は君の恋人や兄弟の近くに、スパイダーマンが出没することを知っていたからだ。そして、山城拓也くんがスパイダーマンであることを、ようやくつきとめた。心を割って話し合うために、君の正体を突き止めた。これだけはどうしても判って欲しい」
未だ鉄十字団にはスパイダーマンの正体は知られておらず、これからも知られてはならないと間宮は続ける。
そして間宮の話は本題へ…
合成!
「今年に入って、中近東から石油を運ぶマンモスタンカーや貨物船が魚雷の攻撃を受けて次々と沈んだ」
爆発は合成なんだ。
「我々はその原因を突き止めた」
そう、鉄十字団だ!
「スパイダーマン、我々に力を貸してくれ。手を握り共に鉄十字団と戦おうじゃないか」
握手する二人。
そしてスパイダーマンは鉄十字団の襲来を察知した。
アマゾネス、リゾート仕様。
どうやらホテルにいることを知られたようだが、一体誰を狙ってるんだろう?
スパイダーマン? 間宮?
間宮にここを動くなと言い、戦いに赴くスパイダーマン。
冴え渡るスパイダーマンアクション。
しかし一方で、別働隊も動いていた。
間宮の居た部屋に催涙弾が打ち込まる。
間宮は慌てて部屋を出た。
そしてエレベーターに飛び乗ろうと開いていたドアをくぐると…
「わあー」
間宮はあっという間に捕らえられてしまう。
スパイダーマンが部屋に戻ると間宮の姿はなく、催涙弾の弾丸と書置きだけが残っていた。
「指定の貨物船へ来い」
ナレーター曰く、
スパイダーマンは鉄十字団と決戦の時が来たことを全身で感じ取った
だが、今日のスパイダーマンは勘がイマイチっぽい。
初登場…だけど、これだけ。
モンスター教授は間宮がスパイダーマンの正体を知っていると考え、
「手段は選ばん、攻めに攻めてスパイダーマンの正体を暴きだせ」
と声を荒げる。
アマゾネスは貨物船にスパイダーマンがやってくると確信している。
鉄壁の構えを敷いたことで「袋の鼠も同然」と言うが…
さて、その鉄壁の構えとやらはどんなものかね?
マシンガンを持ったニンダーに…
海の中には高圧電流を流したネットが張ってるという。
全然不安なんだがなぁ。
未だ間宮はスパイダーマンの正体について口を割らない。
マシンガンを乱射するニンダー。
浮かび上がったのは棒。
しかし実はその影に隠れて…
どこが鉄壁かと。
マシンベム海魔王を呼び出すアマゾネス。
「スパイダーマンの正体を言わなければ、コンビナートを爆発させると言っているのだ!」
その時、GP-7のエンジン音が!
GP-7で空からスパイダーマンがやってきた!
えっ!? さっきの海からのは?
パラシュートで舞い降りるスパイダーマン。
あっという間に蜂の巣かと思いきや…
人形!?
そう、先ほどの海からの近づいていたのが本物だということか。
外の様子を知らないアマゾネスは銃撃音を聴いて安心したのか「これで邪魔者はいなくなった」と笑みを浮かべる。
「海魔王、コンビナートを爆発させろ」
アマゾネスの命令に従い、魚雷を発射させようとしたその時、間宮が叫ぶ。
「やめろ。それだけはやめてくれ」
人形を囮に潜入に成功したスパイダーマン。
だがしかし、うっかりスイッチを踏んでしまう!
「しまった」
って間抜け過ぎ。
警報が鳴り響く。
「スパイダーマンが侵入しました」という放送に慌てて叫ぶアマゾネス。
「スパイダーマン生きていたのか!」
バタバタ慌てるニンダーを尻目に海魔王らにスパイダーマン追跡を命じる。
「追え!」
「スパイダーマンを逃がすな。探せ探せ!」と言う放送はなだかちょっと間抜けだ。
そしてスパイダーマンアクションが炸裂する!
相変わらず綱渡りとかで同じシーンが二回繰り返されたり、とりあえず壁に捕まってクルクル回るってだけの正直意味不明なシーンの繰り返しだったりするけど、見せ方は上手いよね。
これが二回とか
ついにアマゾネスの前に現れたスパイダーマン。
名乗りはシンプルに「鉄十字キラー、スパイダーマン」だ。
間宮を救い出しボートでタンカーを脱出するスパイダーマン。
上陸すると間宮を逃がし、鉄十字団との戦いを続ける。
ヘリでの追跡って、お金を使ってるんだなってシーンだ。
ヘリに乗るニンダーたちとヘリに取り付いたスパイダーマンとの戦い。引きとアップを効果的に使ったシーンだ。
ここで何を思ったか、スパイダーマンはマーベラーを呼ぶ。
一方でアマゾネスは海魔王に命じてコンビナートに魚雷を発射させる。
スパイダーマンは未だヘリにぶら下がったまま。しかし魚雷はコンビナートに迫っている!
どうする!!
…ってほど緊迫してないんだけどさ。
「マーベラー、オートコントロール。魚雷を撃て!」
そんな機能があったなんて。
魚雷はあっさりと破壊される。
魚雷がダメならとアマゾネスが海魔王に命じる。
「コンビナートを踏み潰せ!」
巨大化シーンもテレビ版と違って、ゆっくりで滑らかだ。
スパイダーマンはヘリのニンダーを全て海に突き落とし操縦席にたどり着くとGP-7を呼び、ヘリから飛び移る。そしてマーベラーに搭乗し、レオパルドンに変型。
いつもよりちょっとだけ長い巨大戦だ。
海魔王の魚雷をレオパルドン・パンチで破壊。
ひるんだところにアークターンをお見舞い。
いつもよりアクションが多めだけど、脇が壊れとる。
これを見ると、Wikipediaの記述も、頷けるな。
これはレオパルドンの着ぐるみの構造上の問題で激しい動作が非常に困難であったことに加え、シリーズ中盤以降には着ぐるみの破損や紛失などもあって格闘シーンが新規に撮影できなくなり、バンクフィルムのみで構成せざるをえなくなった為と言われている。
スパイダーマン (東映) レオパルドン最強伝説 - Wikipedia
「レオパルドン・パンチ」なる新しい武器も登場するが、この頃の定番戦法であるアークターン→ソードビッカーであっさりトドメ。
「これからも鉄十字団は我々にあらゆる攻撃をしかけてくるに違いない。しかし私は希望を持った。君の活躍を目の当たりに見て」
「私は争いは好まない。だが、敵が無法な戦いを挑んでくれば、私は断固として戦う」
ガッチリと握手。
ナレーターが締めくくる。
スパイダーマンに休息はない。彼が安らぎを得るときは自らの死か、あるいは鉄十字団を全滅させたそのとき以外にはないのだ。戦う不死身の勇士、スパイダーマン!
おわり
そして「テレビ人気上昇急ピッチ」ってどういうことだよ!?
こういうシーンもカットしないで流すってのは、実は粋な心遣いなのではないかと、思ったりする。
テレビ用は16ミリで映画用が35ミリだっけ?
さすがに絵が違うよね。奥行きというか、立体的な絵が多かった気がする。
…絵は綺麗だったけど、ストーリーがいつもどおりだったな。
時間構成もほとんど変わらず…
勿論映画用に絵は綺麗だし、合成も頑張ってた。
でも、いつものスパイダーマンだった。
シーンが追加されていたとはいえ、マシンベムはほぼ瞬殺だったしな。
これでぜーんぶ終わりかな?
41話プラス劇場版の合計42話。
まさか、こうしてこのタイミングで見られるとは思わなかったな。
こういうふうに配信してくれるサイトや番組が他にも出てくるといいのになぁって思います。
時々見返すことも…あるだろうか?
とにかく楽しい4ヶ月間でした(第1話を書いたのが2009年の8月でした)。
ちなみに、撮影に使われた東京ホテル浦島って、もう取り壊されてしまったようだね。
2ちゃんねるのスレのGoogleキャッシュ
さよなら、*京ホテル浦島。
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個人のなんだけど、写真がいくつか。
東京大陸
東京ホテル浦島アーカイブ & 晴海会場跡地特集
http://www.lares.dti.ne.jp/~kyosyo/photo/07_urashima.html#top
どうやら、上記サイトのblog版のようで。
東京ホテル浦島 & 晴海会場跡地:東京大陸:So-net blog
http://krswks.blog.so-net.ne.jp/2003-11-08
このシーンと上記サイトのホテルの外観を見ると、確かに同じであることが判る。