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評価:
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エイベックス・トラックス
¥ 17,792
(2005-01-01)
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とうとう、最終回。
残念なのは、やや性急なまとめ方に感じたことだ。
前半たっぷりかけて、全員が小沢邸に集まる過程を描いてしまったんで、「輝ける合体」をじっくり描けていない。
集まるまでと集まってからで、分けるべきだったんだよ、これは。
前半は、河本親子と進藤親子の対立を改めて描く。
前回、裕美の父と名乗った達之に、達郎は未だ不信感を拭えないまま。そして隠し子がいれば離婚だ、と言っていたにも関わらず離婚しようとしない母にも。
一方の生徒会長・進藤哲也は、東大合格だけを目標に生きてきた…それだけを目標に育てられてきたため、合格した今、喪失感で一杯だ。そんな中、ユミに絵を燃やされ、裕美を一人の人間としてみていなかった、フラれたんだと自ら認める。
達郎は番組開始から一貫して変わらないキャラクターだったが、まさかここで生徒会長が大きく変化するとは思わなかったな。てっきりストーカーキャラのまま終っていくものだとばかり思ってた。
そんな二人が意気投合してしまうシーンが、前半のポイントか。
物語は後半、小沢邸に舞台を移す。
祖母の、由紀子を死に追いやったのは自分だという告白と、末期がんの壮絶な最期が、裕美を再びユミへと変身させる。
ユミは涼子をあっさりと倒し、堤先生にナイフを向ける…
しかし自力で裕美に戻り、「輝ける合体」が完了って、そりゃないぜ。
勿論、堤を刺せなかったのはユミであり、裕美の力ではないハズ。
「突いたら先公が死んじまうじゃないか。死んじまったら先公に会えなくなっちまうじゃないか。先公の説教が聞けなくなっちまうよ!」
裕美が押さえ込んだというカンジでもなければ、合体したというカンジでもなくて、ユミが自ら身を引いた…そんなふうにも見えるな。
まぁ、これでユミが消滅したワケで…
復讐の相手を失った涼子は「北風に訊いてくれ」といずこかへ去るし、なんだか知らないけど進藤親子は和解するし…
っつーか、涼子は逃亡(脱走)中だろ!?
しかし不良というよりは、フツーにいい人だったな、涼子は。
ワルになりきれないところが、つけこまれてしまうポイントかね?
その後、裕美は再び登校するようになるが、堤は九州の高校へ。
これは正直、ズルいでしょう。
あれだけ「愛しい」だのなんだのやっといて、「さようなら」はないだろう。
しかも手紙のモノローグをバックに、電車を待つ栗田先生の姿が映し出される。実家に帰るの? それとも堤を追うのか?
なんとなくきれいにまとまった!みたいな雰囲気だけど、ちょっと強引だな。
意味不明な終り方を↓「不良少女とよばれて」に比べれば何倍もマシだけどさ。
まぁ、全18話楽しませてもらいました。
次回はちょっと総括というか、全体の感想をまとめてみようか。