悪くはなかったよ、全体的に。
冒頭のコップを落とすシーンが伏線になってたり、マジスの名前こそ出てこなかったがその存在を匂わせるやり取りとか、ハイドの天装術・カモミラージュを有効活用した作戦とか、いろんなことがとても上手く機能してたと思う。
ラストのモネの謝罪からハイドの「おっさん」発言も、なかなか良かったな。
…とはいえ、データスがまさかそのまま水没とは思わなかったな。
あそこはハイドの天装術で、と思ってただけに、水没→修理の展開には「えーっ!?」と。
データスを渡すきっかけとなったミサイルも、「渡す必要なかったじゃん」と言われないように、もう少し手の込んだ方法を採るべきだったな。
全体的に良かったけど、作りこみが甘いというか、展開上必要だからそうであるだけで、物語としての肉付けがちゃんとできてないから、取って付けたような印象がぬぐえないのが残念。
さらに最近連呼される「仲間」や「絆」についても、急速にそういうテーマが前面に出てきてるのがちょっとウザい。最初は種族の違うもの同士がいがみあっていたがなにかをきっかけに仲間になっていく、とか、仲間だったものたちがなにかをきっかけにいがみあい…とかってプロセスもなく、ただ「仲間」や「絆」を再確認しているだけでは、物語としての面白さに欠けるのではないかと。
もう42話が終わったんだぁ…という感慨のようなものはあるが、盛り上がりとは程遠いな。