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評価:
八手三郎
東映ビデオ
¥ 8,362
(2008-02-21)
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エラー連発からついに復活したyoutubeの東映公式チャンネル。
ってことで「忍者キャプター」の第1話から見られたので、まとめて書きます。
第1話「東京タワーに立つ七人の忍者」
国防省の局長の娘が一人で父親のお出迎えに、ツッコミを入れそうになるが、グッとこらえる冒頭。
放送されたのが1976年とはいえ、東京と思しき街中で虚無僧と僧侶が尾行してみたり、完全に時代を超越している。
物語はまさに風魔忍群が日本征服のために行動を開始するところから始まる。
国防省局長の娘を誘拐して武器弾薬を手に入れようという卑怯な手段に憤りを覚えた出雲大介は、その娘を連れて風魔忍群から脱走。
しかし風魔忍群の追っ手である血コウモリによってビルから転落…
このあとは、いかにして敵側の抜け忍がキャプターのリーダーになるのかが描かれる…のかと思ったら、あっさり忍者キャプターに任命されてるんで驚いた。
単純な感想としては、「ゴレンジャー」の成功によりその方法論を適用、拡張していこうという意図かな?
これが昭和51年4月から放送開始で「ゴレンジャー」が昭和50年4月から昭和52年3月だから、実際に「ゴレンジャー」のヒットと連動しているのかどうか…と思うが、名乗りのシーンや変身シーンでの動きに「ゴレンジャー」を彷彿とさせるものがある。
第2話「ロケット忍法の秘密」
ロケット工学で有名な霧島博士の技術を手に入れようとする風魔忍群の作戦だが、またしても娘を誘拐しようというもの。
しかしキャプター側が先回りして、無事に…と思いきや、娘ではなく博士が誘拐されてしまう。
そこで博士の娘と友達であるキャプター6が奮闘する、というのがこの第2話のおおまかなあらすじ。
キャプター7の技で止めをさせるにも関わらず、キャプター6に最後を譲るあたり、なかなかカッコイイ。
第3話「ビルの壁に忍者が消えた!?」
特訓中のキャプター1/袋三郎兵衛とキャプター7/出雲大介の前に、風魔忍群の十三忍者のカゲなしが現れる。
作戦の前に、邪魔者を消してしまおうということらしいが…
殺されたフリをして下忍になりすましていた三郎兵衛も正体が知られ、カゲなしの策略によって泥棒として逮捕されてしまう。
しかし、このカゲなし、やることがセコイ。
姿を消す能力を持ちながら、やることといったら銀行の金庫を襲撃して現金を盗み出すこと。
しかもその影を消す能力も前半でキャプターたちの技を無効化するほどの効果を発揮したにも関わらず、実は様々な色の忍び装束で消えたように見せかけるだけという衝撃の種明かし。
最後は生き恥を晒さないと、自爆するという潔さを発揮。
第4話「空飛ぶタコ忍者!空中戦!!」
冒頭から天堂家の天井裏へ忍び込む、風魔の下忍たち。
導入部の作戦は完全に時代劇のそれ。でもその天井から催眠ガスで眠らせ、屋敷を爆破しようとする辺りはどこか現代的だが、導火線に火をつけるのに火打石だったりと、もうなにがなんだか。
キャプター7/大介は、捕らえた下忍を人見の術で作戦の真意を質すが、忍び凧を操る十三忍者の人ダコによってその下忍を殺されてしまう。
作戦は来日する石油産出国のアブチ大統領を暗殺し、日本に石油不足に陥らせようというもの。
大統領をホテルに匿ったことで一旦は敵の裏をかいたキャプターたちだが…
しかし今回の目玉は空中戦。
時代のワリに合成を頑張ってるな。ミニチュア特撮とも合わせて、ややのどかな印象だ。
ラストは凧から引き摺り下ろし、地上でのバトル。
自らの敗北を悟った人ダコの最期に、「敵ながら見事」と敬意を表するキャプターたちがなんともイイね。
4話見てみて、忍者がモチーフなので敵の怪人たちも素顔を(一部)晒していたりするものの、見た目が完全に怪人なので「ござる」口調に激しい違和感。
あとは潮建志がヒーロー側ってのも、どこか違和感を覚えるが、コミカルな演技、キャラクターは面白いし、こういう俳優さんって最近いない気がするな。彼のヘッダーも続いていたらどうなっていたか、興味のあるところだけど、石橋雅史であってこそあの後半の盛り上がりだったワケだから、複雑。